2017-01-01から1年間の記事一覧

青野氏宣言に寄せて(国を良くするとは)

青野氏らの選択的夫婦別姓活動は国をよくすると称しています。善悪の判断、評価についてはなかなか交わらないところなので、引き続き書いていくとして、少し別の視点から、国を良くする、社会をよくするためには、何が大事なのかを考えてみましょう。 選択的…

青野氏らの軽薄さ(2)

Tontonjyoにヘーゲルは難しいでしょうが、個や自己について解説します。選択的夫婦別姓推進派が勘違いしているのは、姓名は自己にとっての名前ということで必要なわけではないということです。名前とは、自分の中ではなく、第三者・他者との関係性においての…

補完メモ(tontonjyo用)

さて、twitterに、しょっぱいお兄さんが出てきたので少しコメントしておきます。この人はクオリティ・オブ・ライフだ、クオリティ・オブ・ライフだ、と騒々しく、結婚時の姓選択の自由を統制するのは不寛容だと主張します。自己決定権の尊重が何よりも重要だ…

青野氏らの軽薄さ(1)

Twitterでは、選択的夫婦別姓推進派が仲間内の愚痴に終始し、世の中の疑問に答えられない状況が定着してしまっています。そこで、今日は、なぜ、彼らはそんなにも無知で軽薄なのか。日本の問題として考えてみたいと思います。 青野氏は二つの前提なるものを…

女に生まれたら改姓したか?

時々、選択的夫婦別姓推進派から聞かれる質問ですが、瞬殺です。大喜びで改姓したに決まっています。改姓だけでなく、ファッションでもメイクでも、女に生まれたら、全力で女を楽しみ、女としての評価を得られる生き方をしたでしょう。何か不満でも? こんな…

進歩的文化人のファシズム

さて、上からの猿真似近代化をスタートした日本人の思想界。自ずとマスコミや評論家の論調も根っこのない表面をなぞったような薄っぺらいものになり、極端な一方向に流れやすくなります。 戦前であれば、富国強兵の国是をさらに推し進め、日独伊三国同盟に突…

同姓はキリスト教の伝統

別姓派が悦に入る理論に「夫婦同姓は日本の伝統ではない」「伝統は変化するもの」などがあります。いずれもその通りなのですが、全く「選択的夫婦別姓制度にすべき」理由になりません。 言うまでもないですが、夫婦同姓は明治維新後、西欧化という近代化の過…

進歩主義はなぜいけないか?(3)

ジェンダーフリー、進歩主義の方々にせよ、我々にせよ、自由、民主主義、多様性などが善だと信じている理由は、結局、それらが歴史の中で淘汰され、生き残った原理だからだということを考察してきました。これは、ダーウィンの進化論の転用です。ヘーゲルの…

進歩主義はなぜいけないか?(2)

ここで、ジェンダーフリーの方々、進歩主義の方々が、なぜ今の思想にたどり着いたか、考えてみましょう。ジェンダーフリーの方々は、いや公平に、ジェンダーフリーの方々だけでなく、我々はすべからく生まれながらに思想や価値観を持っている訳ではありませ…

閑話休題:青野氏の疑問に答える

青野氏も少しは反省したようでRTでこの問題を感覚が合う、合わないの問題であるという理解に転換してきたように見えます。そうですね、規範的な問題の正しい誤っているには、基準がないので、好きor嫌い、合うor合わない、の方が誤解がなく、いいと思います…

進歩主義はなぜいけないか?(1)

さて、ジェンダーフリー社会を目指す方、その他、改革を目指す方は、私が進歩主義はいけないと言っていることにピンと来ていないと思います。「性差に関わらず、自由に平等に生きられるのがいいに決まってる!」「LGBTの権利について、日本は遅れている!」…

姓の定義について

これも、選択的夫婦別姓推進派がずっと答えない論点です。というか、「選択的夫婦別姓」制度を提唱する以上は、自分たちの提案する「姓」とは何なのかを明確にするのは、検討の入口です。それがなければ、何を検討するのか分かりませんから。 同姓であろうが…

田島陽子教授について

選択的夫婦別姓推進派には論理のすり替え、飛躍を多用される方々が多い中で、最も論理趣旨一貫しており、対話が成立するのが田島陽子教授です。教授はきちんと選択的夫婦別姓の目指すジェンダーフリー社会を明確にし、選択的夫婦別姓制度が目標に対して手段…

ジェンダーフリー社会について

もう選択的夫婦別姓推進派の本丸はジェンダーフリー社会の実現なのだということをはっきりさせて欲しいのです。ジェンダーフリー社会の橋頭堡だから、選択的夫婦別姓の砦を落とすことに執着するわけですし、反対派は守る必要を感じるわけです。それがなけれ…

倫理、価値観の強制か

私がTwitterで結婚や愛の思想や倫理を説くと、価値観の押し付けだという反発が来ます。もちろん、価値観に賛同しようが、反対しようが、自由なので、押し付けではありません。個人の意見です。 ただ、強制ではないですが、結婚制度は国家が特定の価値観を推…

改姓の不便の問題

選択的夫婦別姓推進派の議論の進め方で大いに問題なのは、プラグマティズムとフェミ二ズムの使い分けです。国民の理解を得ようとする時は、現に困っている人の手続き的な話を前面に出して、「それは助けてあげなければ」と丸めこもうとします。しかし、職場…

個人の自由という論拠

選択的夫婦別姓推進派の最大の論拠は、他人が夫婦別姓を選択したからと言って、何の迷惑があるんだ、単なるイジワルだろうというものです。 当たり前のことですが、結婚制度は私的なものではなく、家族のあり方という国の根幹に関わる公的な制度です。そして…

女性差別という批判

選択的夫婦別姓反対派は女性差別主義者だという批判があります。大前提からスタートすると、同姓は男女対称な制度であって、制度的に男女差別はありません。次に慣習的に女性が改姓することが多いとしても、法律上許された自由を行使した結果について、気に…

多様性無視という藁人形攻撃

まず、選択的夫婦別姓反対派は現時点で反対というだけで、議論すればいいと考えていますし、アタマから反対なわけでもありません。もっとしっかりと、現代における家族のあり方、性倫理、親や社会の育児への関わりなどを検討した上でないと、単なる放逸、退…

伝統、復古主義という藁人形攻撃

サイボウズ青野氏が、藁人形の選択的夫婦別姓反対派を創作して、漫画的に愚かな反対論を主張させ、叩いて、悦に入ってます。選択的夫婦別姓制度には日本国民の30%以上が反対と言われていますが、彼の言うような愚かな理由で反対するわけがありません。彼は自…