女性差別という批判

 

  選択的夫婦別姓反対派は女性差別主義者だという批判があります。大前提からスタートすると、同姓は男女対称な制度であって、制度的に男女差別はありません。次に慣習的に女性が改姓することが多いとしても、法律上許された自由を行使した結果について、気に食わないから、制度を批判するのは筋違いです。

  しかし、問題はそういう形式論よりは、現に女性が改姓を求められる不平等があるとしても、何で男女平等な結果にならないといけないのかということです。ジェンダーフリーフェミニストの考えは、女性は全て家庭の束縛から解放され、個人として自立すべきだということです。そういう極端な考え方が果たして国民の感覚に合うでしょうか。

リンク先の別姓制討論番組でも、別姓派の田島陽子教授は明確に結婚制度否定を打ち出し、選択的夫婦別姓は現時点で国民に受け入れられるための妥協に過ぎないことを明らかにしております。また、選択的夫婦別姓の思想の根っこは本来、本人による氏名の自由選択なのだが、国民との妥協として選択的夫婦別姓を提案しているに過ぎないと言っています。

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 青野氏初め、選択的夫婦別姓推進派はプラクティカルな不便を解消するとごまかしていますが、本当はジェンダーフリーの実現が目的で選択的夫婦別姓は橋頭堡に過ぎないんだと、時折、衣の下の鎧を見せ、極めて危険な運動ということが分かります。ジェンダーフリー時代の結婚については(いかに危ないか)また考えてみましょう。