姓の定義について

  これも、選択的夫婦別姓推進派がずっと答えない論点です。というか、「選択的夫婦別姓」制度を提唱する以上は、自分たちの提案する「姓」とは何なのかを明確にするのは、検討の入口です。それがなければ、何を検討するのか分かりませんから。

  同姓であろうが、別姓であろうが、その他の様々な命名方式だろうが、名が複数のパーツで構成されるなら、そのパーツの位置づけ・定義が必要です。戦後の同姓は70年間一貫して、姓は家族の名前、名は個人の名前、でやってきています。また、中国など別姓の国は同じ血統の一族の名が姓です。

  すると、別姓が選択できるようになった後の姓とは何なんですか?となります。同姓でないから、家族の名ではなくなる。個人の名の一部のようですが、そうなると、ファーストネームとダブルので、そもそもいらない上に、家族の名と併存するのもおかしな話です。しかも、個人の選択といいながら、夫の姓と旧姓の二者択一を強制(別姓派のタームではですが)するという。そこは実家からは独立しないのか、よく分かりません。

  先のテレビでも長谷川三千子氏が質問したのに、ジェンダーフリーの人達は質問の意味も分からなかったようです。